●漢方では、
皮ふは内臓の鏡 といわれます。
皮膚は、内臓(肝・心・脾・肺・腎)とつながりがあり、
互いに助け合い、バランスを取りながら
正常な働きをすると考えています。
そのため、皮膚や肌のトラブルは
五臓や気(エネルギー)・血(血液)・津液(水分)に
原因があります。
●アトピー性皮膚炎、ニキビ、小児水イボ、主婦湿疹、
脂漏性皮膚炎、乳児性湿疹、化粧かぶれ、しみ、
あせも、じんましん、赤面、赤鼻、しもやけ、レイノー病、
掌蹠膿疱症、火傷、老人性皮膚病、
尋常性乾癬、老人性乾皮症、肌荒れ、
などの症状があります。
●その症状も、痒み、ブツブツ(丘疹)、赤み(紅斑)、
水ぶくれ(水疱)、ジュクジュク(滲出)、
カサブタ、ゴワゴワ(苔癬化)、
カサカサなどがあります。
●皮膚病の発症場所も、
顔、ほほ、ひたい、耳、首、胸、背中、手首、てのひら、
ひじ、膝、すね、足首、足の裏、などがあります。
★湿熱(ジュクジュク)タイプ
:赤み、水疱、ただれ、ジュクジュク、
油っぽいフケ、油っぽいかさぶた。
★血熱風熱(赤みが強い)タイプ
:赤いじんましん、ミミズ腫れ、赤い斑点。
★熱毒(重症)タイプ
:広い範囲の紅斑、ブツブツ、赤い斑点、
腫れ、ただれ、黄色いカサブタ。
★オ血(ゴワゴワ)タイプ
:暗色の紫斑、青あざ、しみ、暗い色。
★血虚風燥(カサカサ)タイプ
:カサカサ、フケの様に皮がむける、
皮膚がたるむ、亀裂、頭皮のフケ。
★陰虚内熱(ほてり)タイプ
:カサカサ、ほてり、のぼせを伴う乾燥、紅斑、口内炎。
★肝鬱気滞(ストレス)タイプ
:イライラ、怒りっぽい、胸やけ、シミ。
★脾虚湿盛(胃腸の弱い)タイプ
:赤みの薄い水疱、ジュクジュク、食欲不振、下痢気味。
★脾腎陽虚(冷え)タイプ
:ジュクジュク、紅斑、ブツブツ、ごわごわ、
食欲不振、下痢、冷え。
●皮膚病に用いる漢方は、
五涼華、五行草茶、紅沙棘、涼血清営顆粒、
瀉火利湿顆粒、涼解楽、黄連解毒湯、冠元顆粒、
婦宝当帰膠、八仙丸、瀉火補腎丸、星火逍遥丸、
星火健胃錠、星火健脾散、板藍茶
などがあります。
●外用には、
瑞花露クリーム、瑞花露ローション、瑞花露ソープ、
沙棘クリーム、シコリーブクリーム、
シコリーブローション、紫雲膏を用います。
●皮膚病、アトピーの原因は、湿熱、血熱、熱毒、風熱が、
70%と言われています。
★皮膚病は、その患部を見せていただいて、
症状を良くお聞きし、
漢方薬の説明をさせていただきます。