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 不眠症

●質の良い睡眠

 質の良い睡眠は、

 寝つきがよく、

 昼の緊張を高める交感神経の働きから

 夜の緊張を解きほぐす副交感神経の働きに変わり、

 血管が広がり、血流が良くなり

 睡眠中に、大脳に充分な栄養が流れ

 大脳の疲れが取れ、

 大脳の記憶が整理されるとともに、

 内臓、骨、筋肉、身体のすべての器官にも十分な栄養が流れ

 全身の疲労が回復され

 身体の疲れ、心の疲れが十分取れ

 すっきりと心地よい目覚めになります。

 目覚めた時には、心身共にエネルギーが満ち溢れます。

●レム睡眠とノンレム睡眠

 レム睡眠とは、

 身体は休んでいますが、

 大脳が活動して、眼球が動き、夢を見て、

 呼吸や心拍が不規則、

 血圧も変動して

 眠りが浅い状態です。

 ノンレム睡眠とは、

 大脳が完全に休み、

 心拍数が減り、血圧が下がり

 深い眠りに入っている状態です。

 10時に就寝すると、

 レム睡眠に入り、

 12時から4時ころまでノンレム睡眠になり

 4時からレム睡眠に移行します。

 12時から4時ごろまでのノンレム睡眠が大切になります。

●副交感神経と睡眠

 入眠時に

 緊張を促す交感神経から

 リラックスを主る副交感神経が優位になります。

 副交感神経の働きによって

 心拍数が下がり

 血管が拡張して血圧が下がります。 

●メラトニン

 眠りを誘うホルモン・睡眠ホルモンのメラトニンは、

 夕方暗くなってから分泌され

 10時ごろから上昇し

 午前2時ごろピークに達します。

 脈拍、体温、血圧を下げて自然な眠りに導きます。

 3時ごろから減少してゆきます。

 メラトニンは、高齢になるにつれて

 分泌が減少し、不眠や睡眠時間の減少につながります。

 メラトニンは、アミノ酸から作られ、

 ブドウ糖によって脳内に送り込まれます。

 ダイエットなどによって、

 アミノ酸やブドウ糖の摂取が減少すると

 不眠の原因になります。

 メラトニンは、明るい光・白色光によって

 分泌が停止します。

●ストレスと不眠

 ストレス(リンク)や緊張によって

 ストレスホルモンの副腎皮質ホルモンが分泌されます。

 副腎皮質ホルモンは、

 目覚めを促す覚醒ホルモンです。

 ストレスホルモンの副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されると、

 身体が緊張して固くなり

 メラトニンの働きが抑制され不眠につながります。

●不眠と記憶力

 昼間学習した記憶は

 夜の深い睡眠中に

 大脳の海馬の部分によって整理され

 記憶されます。

 ストレスによって

 ストレスホルモンの副腎皮質ホルモンが

 分泌されると

 睡眠が浅くなって

 大脳の海馬で記憶が整理されないため

 記憶力が低下します。  

●免疫力と睡眠

 睡眠中の副交感神経の働きにより

 ナチュラルキラー細胞やヘルパーT細胞など

 免疫細胞が活発になり

 免疫力が高まります。

 睡眠中に骨髄の中で免疫に働く

 白血球が作られます。

 免疫細胞は、睡眠時に抗体を作ります。

 眠りが浅いと風邪やインフルエンザの抗体が作られず

 風邪やインフルエンザが治癒できません。

●美肌と睡眠

 質の良い睡眠によって、

 睡眠中に成長ホルモンが分泌されます。

 成長ホルモンによって

 骨・筋肉・皮膚の新しい細胞が作られます。

 成長ホルモンの分泌によって

 肌の細胞の新陳代謝が活発になり

 新しい・瑞々しい肌細胞が生まれます。

 美肌や美髪は、質の良い睡眠によって作られます。

●睡眠と肥満

 睡眠を促すホルモンのメラトニンは、

 体脂肪を分解します。

 ストレスが溜まりメラトニンの分泌が低下すると

 肥満につながります。

●睡眠不足と脳内ホルモン

 不眠によって脳内ホルモンのセロトニンの

 活性が低下します。

 そのため集中力、判断力、注意力が低下して

 無気力になり、うつ状態になります。

●不眠によって

 充分な栄養が大脳や身体の臓腑、器官に届かないと、

 記憶力や集中力が低下して、

 心身の疲れが残り、

 感情のコントロールも乱れ、

 ストレスと緊張が続き、

 イライラ、気持ちの高まり、

 憂うつ、気持ちの落ち込みが増強されます。

 免疫力が低下して、病気にかかりやすくなります。

 不眠は、肌荒れの原因になります。

●漢方の体内時計を表す

 子午流注(しごりゅうちゅう)では、

 睡眠に最も大切な時間帯は、

 子の刻(23時〜1時)と丑の刻(1時〜3時)で、

 子の刻は胆を表し、

 丑の刻は、肝を表します。

 胆と肝の臓腑の時間です。

 『十一の内臓は胆から始まる。』

 『子の刻の睡眠を放棄するくらいなら

 一度の食事を放棄したほうがずっと良い。』

 といわれています。

 子の刻(胆の時間)に熟睡することが、

 心と身体を健康に保つために

 最も大切な時間です。

 子の刻に熟睡できないと

 冷え性(リンク)が悪化し、決断力が低下します。

 丑の刻に熟睡できないと

 怒り、憂鬱、思考力の低下につながります。

● 漢方で、

 大脳に必要な栄養は、

 気・血・津液・腎精になります。

 気血の不足、

 津液や腎精の不足、

 ストレスや緊張、

 血流が悪い

 などが不眠の原因になります。

 不足した気血を補うこと

 津液や腎精を補うこと

 大脳の血流を改善する活血作用

 ストレスを解きほぐす

 安神作用や疏肝作用が

 安眠に大切です。

 漢方では、自律神経の働きは肝に含まれます。

 ストレスによって自律神経が緊張して

 肝血虚、肝気鬱結、肝鬱化火、の状態になり

 自律神経が大脳に影響を及ぼして

 大脳を主る心が

 心血虚、心神不交の状態になり

 夢をよく見たり(リンク)、

 不眠になります。

 漢方を用いて、大脳の興奮を鎮め

 ストレスを発散して、

 緊張を解きほぐし、

 安眠に導きます。 

●血虚不眠(けっきょふみん) 

 貧血、冷え性、低血圧、疲れやすい、

 顔色が悪い、めまい、頭痛、虚弱体質

 などの人に起こります。

●おすすめ食材は

 黒ゴマ、レバー、クコの実、なつめ、

 小豆、レーズン、鶏肉、牡蠣、豚肉

 などです。 

●心肝血虚(しんかんけっきょ)の不眠

 ストレス・緊張による不眠です。

 漢方では、

 心は大脳中枢を表わし

 肝は、自律神経を表します。

 心と肝の血が不足すると

 心の大脳が興奮し、

 肝の自律神経(リンク)が緊張して、

 不眠になります。

 心と肝の血を補い

 大脳の興奮を鎮め

 自律神経の緊張を解きほぐし

 心を安らかにして安眠のバランスを整える

 養血安神作用の漢方薬を用います。

●陰虚不眠(いんきょふみん) 

 ほてり・イライラの不眠です。

 イライラして動悸や胸苦しい、手足が火照る、口が渇く、

 のぼせ、汗をかく症状が現れます。

 身体に潤いを与え、大脳の興奮を鎮める

 滋陰安神薬を用います。

●おすすめ食材は、

 トマト、メロン、スイカ、キュウリ、豆乳、

 ヨーグルト、すっぽん、菊花、ゆり根、梨

 などです。 

●肝鬱化火(かんうつかか)の不眠 

 イライラ・怒りの不眠です。

 緊張、ストレスがたまり、イライラし、腹が立って、

 頭がさえて眠れない状態です。

 ストレスを発散し、緊張を解きほぐし、

 安眠に導くための漢方薬を用います。

 疏肝理気剤を用います。


 身体に熱がこもる湿熱で

 イライラして眠れないとき

 湿熱を取り除きます。


●おすすめ食材

 オレンジ、みかん、セロリ、ジャスミン、

 ラベンダー、などです。 

●腎陽虚(じんようきょ)の不眠 

 冷えが強い不眠です。

 冷えが強く、足腰が弱く、疲れやすい、

 気持ちが沈みやすい、トイレが近い、

 朝起きるのが辛い、不安、決断力がない、

 などの症状を伴う腎陽虚の不眠には

 新陳代謝を活発にして身体を温め

 体調を整える

 補腎補陽薬を用います。

●生活上の注意

 夕食や就寝前に、コーヒー・紅茶・ココア・チョコレート

 などのカフェイン類を控えましょう。

 昼寝が長いと夜の寝つきが悪くなります。

 昼寝は短くしましょう。

 就寝前のアルコールは控えましょう。

 タバコのニコチンにも覚醒作用があります、

 就寝前の喫煙を控えましょう。


●漢方薬の紹介

 心脾顆粒(リンク)

 逍遥顆粒(リンク)

 酸棗仁湯顆粒(リンク)

 温胆湯(リンク)

●オリエンタルハーブティの紹介

 香西洋参(リンク)

 シベリア人参茶(リンク)

 

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