●暑い時期に、
冷たい食べ物や 冷たい飲み物を摂り
胃腸である脾が冷えます。
脾が冷えて
胃腸の働きが低下する
脾虚になります。
脾は、体のエネルギーである 気 を作ります。
脾虚によって、気 の働きが低下して
食欲がない、
疲れやすい、だるい、風邪をひきやすい
などの症状が現れます。
また、沢山の汗をかくことによって
体の細胞に必要な水分
体に潤いを与える水分
漢方の陰液が不足します。
夏バテは、
気 と 陰 が不足する
気陰両虚の状態です。
●夏の暑さ、沢山の汗、
日差しの強さ、つかれ、たるさ
は、身体の細胞の潤いである津液を
消耗し陰虚(いんきょ)になります。
沢山の汗を消耗して疲れて
気虚(ききょ)になります。
漢方で言う気陰両虚(きいんりょうきょ)の状態です。
沢山の汗をかいて、気陰両虚になると
心機能や肺機能がよわり動悸、息切れ、
疲労倦怠、を起こします。
血液がドロドロになり、血栓を形成し、
脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・エコノミークラス症候群など
を引き起こしやすくなります。
汗の成分である津液(しんえき)が無くなると
身体の中に熱がこもり熱中症になります。
●汗は心の涙
漢方の五行説(リンク)によると
汗は心の液(リンク) となります。
心と汗には、深い関係があり、
発汗により、汗の基になる津液が消耗すると
心機能が弱り、
動悸、息切れ、めまい、狭心症、心筋梗塞
などを起こします。
そのため 汗は心の涙 と呼ばれます。
狭心症、心筋梗塞を予防し
身体の細胞に潤いを与え
疲れを取り
心肺機能を元気にするために
疲労、倦怠、動悸、息切れ、食欲不振、
を改善するために用います。
夏の疲れ、だるさには、
失われた沢山の汗の成分を補い、
細胞に潤いを与え、だるさや、疲労倦怠を
取り除きます。
●身体の中にたまった熱毒を取り除く
デトックスのための
金銀花、蒲公英、野菊花
沢山の汗で奪われた
身体に潤いを与える津液を補う
西洋人参、麦門冬、北沙参、香菊花
などが用いられます。
動悸を伴う時には、
つかれた心臓の働きを助け、
強心作用のある
漢方薬を用います。
血流を改善し血栓形成を予防し
脳梗塞 狭心症 心筋梗塞
エコノミークラス症候群などを予防するために
手足のほてり、口の渇き、寝汗がひどく
疲れる時は、腎陰虚の症状です。
身体の細胞に潤いを与え、免疫力を高め
身体のほてりを取り
足腰を丈夫にする
漢方薬を用います。
手足のほてり、口の渇きに
眠りが浅く、不眠で疲れが取れない時には
手足がほてり、口が乾き、
身体がだるく、疲労が溜まり、
心身ともに疲れが溜まり
身体のエネルギー消耗がひどいとき
腎精を補います。
●長時間のエアコンにより
身体が冷え
血管が収縮し、血流が悪くなり
頭痛、肩こり、腰痛など
体調を崩します。
新しい血液を作り
身体を温め、栄養を隅々に流し
身体の疲れを取り、体調を整え
気血を補います。
頭痛や肩こりがして
身体が冷えて くしゃみなど
夏風邪には
補気薬を用います。
疲れ、だるさ、足腰の重だるさ、冷えが強いとき、
身体全体の新陳代謝を促し
足腰をしっかりして、疲れを取って、元気にし、
身体を温める
漢方の補腎薬を補います。
●冷たいものの取りすぎ
冷たい飲み物、冷たい果物
寝冷えなどにより
胃腸が冷えて、働きが弱り
脾気虚の状態になり
食欲不振、軟便、下痢などになります。
健脾剤を用います。
胃腸の働きを助け
胃腸の働きを元気にし
食欲不振、軟便、下痢を改善する
漢方薬を用います。
●夏の飲食のポイントは、
身体にたまった熱を下げて
暑気を払うとともに
身体にたまった毒素を排泄する
デトックスをする食べ物です。
●食養生
ニガウリは、体の熱を鎮め、胃液の分泌を促し、
食欲を増進して
口の渇きを改善します。
ニガウリの苦みは、五臓の心に入り、
夏の暑さに弱った、心機能を元気にします。
スイカは、口の渇きを潤して、ショ糖・果糖・カロチン・ビタミンc
などが含まれ疲労を回復して、利尿作用もあります。
キュウリは、体の熱を取り、腸内の老廃物を排泄します。
冬瓜は、熱を下げ、利尿作用でむくみを取り、
新陳代謝を高めます。
●漢方薬の紹介
●オリエンタルハーブティの紹介