●人間は、青い地球の中に、緑の自然の中に生かされてきました。
太陽の光(陽)と海の水(陰)によって
生命を維持してきました。
宇宙から見た地球は、青く輝いています。
地球の表面の10分の7が水で覆われて
地球は水の惑星と言われます。
地球の一部である人間の中にも水があり
細胞の中にも、潤いを保ち生命に最も大切な水があります。
地球温暖化、ファーストフード、ストレス、
高齢化、パソコン・OA機器などによって
身体の潤いが不足した
乾燥体質(ドライシンドローム)、
漢方で言う陰虚(いんきょ)の体質の方が増加しています。
また、
更年期を過ぎて、免疫力が乱れて
膠原病のシェーグレン症候群になります。
シェーグレン症候群は、
ドライアイ、ドライマウスなど皮膚粘膜が乾燥し
炎症を起こす症状です。
●ドライシンドローム 乾燥症候群とは、
身体全身の細胞、皮膚、粘膜に潤いが無くなり
ドライアイ(目の渇き)、ドライマウス(口の渇き)、
ドライスキン(乾燥肌)、ドライバジャイナ(膣の乾燥)
などの症状が現れます。
ドライアイ(目の渇き)
■目がゴロゴロする
■目がショボショボする
■目が痛む
■目やにが出やすい
■目が熱い
■目が重い
■目が充血しやすい
ドライマウス(口の渇き)
■声がかれる
■口がネバネバする
■舌がヒリヒリ、ピリピリする
■口が渇く
■飲み込みにくい
■水を良く飲みたがる
■話しにくい
■唇が割れる
■口臭が気になる
■口が渇いて夜中に起きる
ドライスキン(肌の渇き)
■皮膚が乾燥する
■痒みがある
■肌荒れしやすくなる
■粉を吹いたようになる
■皮がむけたようになる
■湿疹が出来やすくなる
ドライバジャイナ(膣の乾燥)
■膣周辺がヒリヒリする
■膣周辺にいたみがある
■膣周辺に痒みがある
■性交痛がある
■膣炎などになりやすい
■下着が触れるだけで、痒み違和感がある
などの症状を伴います。
さらに、
胸やけ、便が固い、
尿の色が濃い、潮熱、寝汗、手足のほてり、
のぼせ、不眠、口臭、口内炎、歯肉炎、歯槽膿漏、
便秘、などの症状を伴う場合もあります。
●身体の潤いを保つ、水分は生命の源です。
■水は、体重の約60〜70%。
■水は、血液中に約90%。
■水は、筋肉中に約70%。
■水は、眼球に約90%。
■水は、脳、肺、腎などの器官に約80%。
■水は、骨に約10〜20%。
■水は、細胞内液で、体重の約40%、
細胞外液では、約15%と言われます。
この身体に大切な潤いが無くなってしまうのが、
ドライシンドロームです。
●赤ちゃんの時、体重の約80%あった水分の量は、
大人になると約60%〜70%になり、
更年期を過ぎると約50%に減ってしまいます。
水分量が減ると、細胞内の水分も減少し、
新しい細胞を作り出す新陳代謝も下がり、
皮膚粘膜を守る粘液や、涙、唾液、などの体液も
減少してゆきます。
●ドライシンドローム 乾燥症候群の原因は
ストレス、薬の副作用(抗ガン剤、抗鬱剤など)、筋力低下、
シェーグレン症候群、糖尿病、放射線治療、アトピー性皮膚炎、
加齢(更年期から)、慢性病、発熱性疾患、大手術の後、
香辛料の食べ過ぎ、萎縮性胃炎、胃十二指腸潰瘍、
睡眠不足、気管支炎、喘息、自律神経失調症、膠原病、
甲状腺機能亢進症、老人性皮膚乾皮症、
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下、
エアコンによる乾燥、パソコンによる疲労、
遺伝的体質、などが原因となります。
●漢方で、五液(ごえき)とは
漢方では、肝、心、脾、肺、腎 の五臓に分けて考える
五行説(リンク)という考えがあります。
涙(■肝)、汗(■心)、涎:よだれ(■脾)、
涕:はなみず(□ 肺)、唾(■腎)や
細胞、皮膚粘膜に潤いを与える体液の総称を
津液(しんえき)と言います。
ドライシンドロームは、
漢方で
細胞に潤いを与え、体液を作り出し、
身体に潤いを与える 津液(しんえき)が不足した状態
陰が虚した状態
津液不足(しんえきふそく)・陰虚(いんきょ)になります。
●細胞に潤いを与える津液を補う漢方
涙、汗、涎、鼻水、唾を作り出し
細胞、皮膚粘膜に潤いを与える
津液を補います。
皮膚粘膜に潤いを与え、
壊れた皮膚粘膜を再生し、皮膚粘膜を守ります。
●手足がほてる、口が渇く、足腰が重だるい、疲れやすい、
健忘、聴力低下、のぼせ、耳鳴り、夜間頻尿、めまい、寝汗、
などの腎陰虚(じんいんきょ)の症状には、
細胞に潤いを与えて、
手足のほてり、口の渇きを改善する
滋陰補腎薬を用います。
●ドライアイ、目の渇き、目の充血、目のかすみ には、
涙を作り出し、目の疲れ、目の充血、かすみ目 を改善する
滋補肝腎剤を用います。
●漢方薬の紹介
●手足がほてり、大脳が興奮して眠れない時には、
手足のほてりを改善して、大脳の興奮を鎮めて
安眠に導くために
補腎安神剤を用います。
●潤いを与える食材
ユリ根、セロリ、豆乳、豆腐、小松菜、アスパラガス、トマト、
梨、いちご、キュウリ、メロン、卵、鶏肉、豚肉、かも肉、かき、はまぐり、
ホタテ貝、なまこ、ごま、ヨーグルト、ホットミルク、
●漢方薬の紹介
●オリエンタルハーブティの紹介