●卵巣のう腫は、
卵巣の中に身体の外に代謝されなければならない、
液体成分がたまり、卵巣がはれている状態です。
卵巣は、直径2〜3cm大きさで、子宮の左右にあり、
卵巣と子宮をつなぐ卵管があります。
卵巣と卵管がはれる腫瘍の中で、
良性のものが卵巣のう腫と言われます。
卵巣のう腫は、3つのタイプに分けられます。
●生理痛(りんく)、腹痛、腰痛、下腹部のしこり、頻尿、便秘、
などの症状が現れます。
伴う場合もあります。
●粘液性嚢胞
ねばねばした黄色い液体が嚢胞内にたまります。
●漿液性嚢胞
サラサラした透明な液体が嚢胞内にたまります。
●類皮嚢胞
皮脂、毛髪、歯、軟骨などをふくんだ嚢胞です。
漢方では、粘液性嚢胞と漿液性嚢胞に用います。
卵巣嚢腫が大きくなると、卵巣の茎の部分が回転し、
茎捻転の激しい腹痛がおこることがあります。
●漢方では、
卵巣嚢腫は、卵巣に身体にいらない水分がたまった
痰飲(たんしん)、痰湿(たんしつ)と
卵巣にいらない血液がたまった
オ血(おけつ)と考えます。
●新しい血液を作りだし、
女性ホルモンの働きを整え、
月経(リンク)のリズムを整え、
卵巣に新しい血液を流し
卵巣の働きを整えることが必要です。
生理不順を改善し
気血を補います。
卵巣に溜まった液体である痰飲、痰湿を代謝し、
免疫力を高め炎症を鎮め
卵巣の腫れを改善するために
補腎補気剤と利水消炎剤を用います。
卵巣に溜まった血液であるオ血を流して、
卵巣の腫れを改善するために
活血止血剤を用います。
●卵巣の壊れた細胞を修復して
新しい細胞を作り出すために、
抗炎生肌剤を用います。
●胃腸の働きが弱り下痢しやすいタイプや、
体がむくみやすいタイプには、
身体に溜まったいらない水分の
痰飲、痰湿を除くための
漢方薬を用います。
むくみが強い時は、利水作用の漢方薬を用います。
●免疫力を調節するために
補気補血剤や補腎剤を用います。
●漢方薬の紹介
●オリエンタルハーブティーの紹介