●アトピー性皮膚炎は、
紫外線、化学物質、ほこり、雑菌、ウイルス、
微生物、花粉、ストレスなど
さまざまな原因によって
症状が悪化します。
皮膚症状も、
赤み、熱感、腫れ、ジュクジュク、化膿、ヒリヒリ、
痛痒いなどがあります。
アトピー性皮膚炎ては、
症状が強く、悪化している時と
症状が落ち着いている時とに
分けて治療します。
●症状が悪化して、
痒みがひどく、夜眠れなく、無意識に掻いてしまい、
幹部がただれて、かさぶたができたり、
壊れた皮膚が残って、厚い象の皮膚の
様になったり、 汁が出たり、
黒ずんで、シミができたりします。
●炎症がひどい状態を
漢方では熱といいます。
炎症を鎮める
清熱解毒剤を用います。
炎症とともに分泌液が出る時には
清熱解毒利水剤を用います。
●炎症に化膿が加わった熱毒(ねつどく)には、
清熱解毒剤を用います。
慢性に炎症を繰り返し、
シミや黒ずみがある時には
血流を改善する
活血剤を用います。
●炎症が、落ち着いている時、
皮膚に栄養と潤いと与え、
新しいい皮膚粘膜を再生するために
抗炎生肌剤を用います。
●皮膚粘膜の細胞に潤いを与え
新しい皮膚粘膜を再生し、
壊れやすい皮膚粘膜を守るために
潤燥生肌剤を用います。
●外用の漢方薬には、
皮膚の炎症を鎮め、
皮膚を保護し、
皮膚粘膜に潤いを与え
新しい皮膚粘膜を作り出すために
を用います。
●慢性に移行して
皮膚粘膜がただれ、損傷し
壊れた固い皮膚粘膜が残り
新しい皮膚粘膜が作れず
細胞に潤いを与え、
皮膚粘膜を守る津液(しんえき)が 無くなると
クリーム、ローションを塗布して
しみたり、ピリピリと痛みを感じ
クリーム、ローションを使用できなくなります。
しみたり、ピリピリと痛みを感じる時、
損傷してただれた皮膚粘膜を守り
新しい皮膚粘膜を作り出すために
サージクリーム(リンク)を用います。
●貧血の血虚の体質には、新しい血液を造り
皮膚に栄養を与える
補気補血剤を用います。
●漢方薬の紹介
●月経前期症候群(PMS)やストレスによって
痒みが悪化する時、ストレスを発散し
気持ちを和らげ、炎症を鎮めます。
疏肝理気剤を用います。
●潤いが無くなり、皮膚全体がただれて、
手足のほてり、 口の渇き、ドライアイ
の症状を伴う時は、
細胞に潤いを与え、皮膚粘膜を守り
潤いのある肌を作ります。
補陰剤を用います。
●漢方薬の紹介
●アトピーの症状が改善して
症状が落ち着いている時
皮膚粘膜に潤いを与え
新しい皮膚粘膜を作り出し
皮膚粘膜を守るために
アトピーの再発を防ぐために
生肌剤を用います。
●熱タイプ
ほてりや赤みが強い状態です。
イライラやストレスが溜まっています。
食事の偏りや気温の上昇によって
体内に余分な熱が溜まり炎症を引き起こします。
悪化すると化膿することもあります。
辛い物やお酒の摂りすぎ、ストレスなどは
体内に熱がこもる原因になるので
気をつけましょう。
●症状の特徴
ほてり、熱感、赤み、痛みを伴う痒みがあります。
化膿しやすい。
口が渇く。
便秘気味。
尿の色が濃い。
●食養生
体内の熱を冷ます涼性の食材
タンポポ茶、ゴボウ、ニガウリ、レタス、すいか、
豆腐、緑茶
●湿タイプ
ジュクジュクタイプ。
体内の水分代謝を調節する脾胃(胃腸)の
機能が低下すると余分な水分である湿を
排泄することができず
皮膚がジュクジュクしてかゆみがでます。
湿気の多い環境や食事の不摂生が
余分な水分を生む要因になります。
胃腸の機能を高め水分の代謝を
整えることが大切です。
●症状の特徴
ジュクジュクした皮膚炎。
慢性化しやすい。
軟便。胃腸虚弱。
舌苔が厚い。
●食養生
利尿作用のある食材で
体内の湿を取り除きます。
ハトムギ、どくだみ、おおばこ、もやし、
冬瓜、小豆、緑豆、春雨
●燥タイプ
皮膚粘膜の細胞の潤いは、
皮膚粘膜にバリアーを張って
皮膚を守っています。
体内の潤いが不足して
乾燥状態が続くと
バリア機能が低下して
強いかゆみを引き起こします。
乾燥しやすい体質の方や
空気が乾燥しやすい季節には
潤いを保つことが大切です。
●皮膚症状
皮膚の乾燥。
口・鼻の乾燥。
空咳、便秘気味。
●食養生
身体に潤いを保ち
乾燥を和らげる食材。
はちみつ、ホウレンソウ、白きくらげ、れんこん、
大根、いちじく、梨、りんご、バナナ
●風タイプ
風邪が体内に侵入すると
免疫力が低下して
ほこりや花粉などの刺激を受けやすくなります。
春に現れやすく、
痒みが現れたり、消えたり、
痒みの場所が移動し変化します。
●症状の特徴
症状が変化しやすい。
上半身に出やすい。
●食養生
風邪を追い払う
香りのよい食材
スイカズラの花茶、菊の花茶、ミント、
しそ、三つ葉、香菜
●アトピーの食生活
1、穀類など、和食を中心に腹八分目にしましょう。
2、肉・魚は十分に加熱調理し、よく噛みましょう。
3、葉菜を中心に旬の野菜や海草類を、
火を通してたっぷり摂りましょう。
4、バランスの良い食事をしましょう。
5、便通に気を付けましょう。
6、お酒、たばこ、コーヒーを控えましょう。
7、下記の食品の摂りすぎに注意しましょう。
甘い物:チョコレート、ケーキ
油物:焼肉、てんぷら、とんかつ
香辛料の強い物:にんにく、唐辛子、カレー、
加工食品:ポテトチップ、
ファストフード、インスタントフード、
スナック菓子
生もの:サラダ、刺身
冷たい物:アイスクリーム、ジュース、ビール
●アトピー性皮炎膚炎は、様々な症状、原因
がいりまじり、繰り返すため
症状の変化にともない、いろいろな漢方を
使い分けます。
●オリエンタルハーブティの紹介